えほんの本棚

おとな目線で読む絵本の世界をご紹介します

2019-01-01から1年間の記事一覧

【レビュー】の (福音館の単行本):junaida

の (福音館の単行本):junaida著のレビューです。 の (福音館の単行本) 作者:junaida 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2019/11/07 メディア: 単行本 はてしなく続く、続く、続く。 例えば、しりとりだったり、「○○と言えば△△」「△△と言えば□□」のように…

【レビュー】りすでんわ:高橋和枝

りすでんわ りすでんわ:高橋和枝のレビューです。 あ~ん、もう、むずむずするほどのかわゆさに、ジタバタしてしまったのである。 でんわという便利なものがあるらしいということを知ったりすたち。さっそくでんわを作ってみることに。 ・・・・って~~、…

【レビュー】悪い本:宮部みゆき

怪談えほん (1) 悪い本 作者:宮部 みゆき 岩崎書店 Amazon うむ、うむ、うむ。 一体なにが言いたいのか解らない!なんてこと、たまーに絵本にはあります。 この絵本も繰り返し読んでみたものの、読むたびに頭の中がごちゃごちゃしちゃいました。 ただひとつ…

【レビュー】ちいちゃな女の子のうた”わたしは生きてるさくらんぼ” : デルモア・シュワルツ

ちいちゃな女の子のうた”わたしは生きているさくらんぼ”【新版】 作者:シュワルツ,デルモア ほるぷ出版 Amazon わたしは 生きている さくらんぼ と ちいちゃな女の子が うたいます。 まいあさ わたしは あたらしいものになるのよ。 わたしは毎日新しいものに…

【レビュー】ゆめみるどうぶつたち:イザベル・シムレール

ゆめみるどうぶつたち 岩波書店 Amazon 動物の寝顔ってどんなだろう? 家で飼っている動物なら見たことがあるけれども、大きな動物や家で飼えない動物たちの寝姿を見るのはなかなか難しい。 かわいい寝顔だろうか? それとも、常に外敵を警戒してゆっくり寝…

【レビュー】どこどここけし:山田マチ

どこどこ こけし 作者:マチ, 山田 こぐま社 Amazon 昭和レトロな置物の「こけし」。 とは言え、一部マニアな女子たちの間で、今でも人気があるこけし。手描きならではの素朴さと、世界にたったひとつ感が魅力なのでしょう。うちにも何体か居ますが、この子た…

【レビュー】さみしかった本:ケイトバーンハイマー

さみしかった本:ケイトバーンハイマー著のレビューです。 さみしかった本 作者:ケイト バーンハイマー 岩崎書店 Amazon 自分のお気に入りの本、その本がどんなに好きなのか、その度合いを表現するのはとても難しい。どんなに言葉を重ねても、まだまだ、まだ…

【レビュー】ぼくのたび:みやこしあきこ

ぼくのたび 旅ってある場所からある場所へ移動すること。誰もがそういうものだと思っている。 でも、このえほんを読んでいると、旅はひとところに居てもできるものなのかも?って思わされました。 「ぼくのたび」、すてきな話です。 ちいさいホテルのオーナ…

【レビュー】おならしりとり:tupera tupera

この本によると、おならは人間がするものだけではないようです。 動物も植物も食べ物も、いろーんなものが、おならをしているのです。 こういう発想はなかっただけに、ある意味衝撃的!? しかも、おならって、いろーんな形があるみたいですよ。 おならしり…

【レビュー】もりへぞろぞろ:村田喜代子

もりへぞろぞろ:村田喜代子著のレビューです。 もりへぞろぞろ 作者:村田 喜代子 偕成社 Amazon 大好きな作家・村田喜代子さんの本。でも絵本?村田さんって絵本も書くの?と、表紙の名前を二度見してしまったほど意外と言えば意外に思えた。 でも、よーく…

【レビュー】人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん:マイケル・ボンド

人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん (児童書) 見て!この表紙のにぎやかさ! よく見ると、お洒落なネズミたちがなにやら忙しそうに動いています。 本の中で一体なにが起きているのでしょうか?早速、覗いてみましょう。 まずは広い広いお庭に行列し…

【レビュー】天女銭湯:ペク・ヒナ

天女銭湯 めちゃくちゃインパクトの強い表紙です。 よーくみてください。 この不思議な人が飲んでいるのは、あの「ヤクルト」 このヤクルトがちょっと良い話にしてくれるえほんなのです。 著者は韓国人ですが、昭和時代の日本の銭湯そのものなんです。 銭湯…

【レビュー】しろくまのパンツ:tupera tupera

しろくまのパンツ 作者: tupera tupera 出版社/メーカー: ブロンズ新社 発売日: 2012/09/01 メディア: 大型本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (24件) を見る tupera tuperaさんのえほんは本当楽しいですね! 結末を知りたくて、ついつい猛スピードで読…

【レビュー】ムーン・ジャンパー: ジャニス・メイ・ユードリー

「ジャンパー」=「上着」という図式出来上がっていたのがまずかった。「ジャンパー(上着)」はいつ出てくるの?と、ページをめくりながら眉をひそめる。自分の中で勝手に月のひかりを身にまとうような素敵なストーリーを想像しちゃっていたという。 ようや…

【レビュー】北極サーカス:庄野ナホコ

北極サーカス (講談社の創作絵本) なんてこころが躍る言葉なのでしょう。 サーカスがやってくる! どんな風景を思い浮かべますか? クマの玉乗り?空中ブランコ?おどけた表情のピエロさん? このおはなしは、サーカスと言ってもさむい季節にやって来るサー…

【感想・あらすじ・レビュー】かっぱ(えほん遠野物語):柳田国男、京極夏彦

かっぱ(えほん遠野物語):柳田国男、京極夏彦の感想・あらすじを掲載しています。

【レビュー】にぐるまをひいて:ドナルド・ホール

働くこと、ものを作ること、商売をすること、お金を使うこと。 わたしたちの生活の多くは、すでにいろいろな仕事を機械に任せていたり、わざわざ何かを作って、売って、物を買うなんて手順を踏まなくなってしまったけれども、「にぐるまをひいて」を読むと、…

【レビュー】みにくいむすめ:レイフ・マーティン

いつか報われるはなし、物語ではその道のりが険しければ険しいほど、報われた時の場面は盛り上がる。 みにくい妹と意地悪な姉たち。 この組み合わせで浮かぶはあの「シンデレラ」。 このお話は、インディアンのアルゴンキン族に伝わる不思議なシンデレラの物…

【レビュー】はなのすきなうし:マンロー・リーフ

はなのすきなうし:マンロー・リーフ著のレビューです。 はなのすきなうし (岩波の子どもの本 カンガルー印) 作者:マンロー・リーフ 岩波書店 Amazon 人に流されずに生きるってなんだろう? マイペースな人ってどんな場面のときその性質を発揮するのだろう。…

【レビュー】くうきにんげん:綾辻行人

怪談えほん (8) くうきにんげん だれもきづいてうないけれど、 このよには くうきにんげんが いるのさ。 「いるのさ」って!?最初からゾワっとさせられる語りくち。 そして、違和感あるのは、この町の人々?、顔は動物、からだは人間。 くま、うさぎ、うし…

【レビュー】すばらしい季節:ターシャ・デューダー

すばらしい季節:ターシャ・デューダー著のレビューです。 すばらしい季節 (末盛千枝子ブックス) 作者:ターシャ テューダー 現代企画室 Amazon お花見、月見、紅葉狩り、雪景色、鬱陶しい梅雨時だって、紫陽花が咲くと気持ちが晴れる。金木犀の香りが空気の…

【レビュー】おかあさんだいすき:マージョリー・フラック

「おかあさんだいすき」 と「おかあさんがあんでくれたぼうし」の2編。 どちらも頭に浮かぶ言葉は「プライスレス」です。 「おかあさんだいすき」では、少年だにーが、おかあさんのお誕生日に、何をあげようか悩んでいます。さまざまな動物たちに相談するだ…

【レビュー】はこ:小野不由美

えっ!なに?怖い。 読み終わって底知れぬ場所に閉じ込められたように気分にさせられた「はこ」。 「はこ」って言うとプレゼントとか、今では宅配便のはことかを想像して、結構開けるのがわくわくするものであるはずなのに。 表紙からして怖い。 タイトルの…

【レビュー】おばけにょうぼう:内田鱗太郎

おばけにょうぼう (こどもプレス) 破れた障子の陰から、こちらを覗く大きな目。 あら、いきなり、怖い思いをさせちゃったかしら? この装丁画にぎょっとしたわたしです。みなさんは、このお目目の大きな子、怖いですか?それとも可愛く感じましたか? おばけ…

【レビュー】ぼく おかあさんのこと…:酒井駒子

ぼく おかあさんのこと… こどもにとって、誰よりも大スキなおかあさん。 スキだけど、スキだから、いろーんなおかあさんのキライな部分も知っている。 まさにキライキライもスキのうち。..かもしれません。 うさぎの男の子はおかあさんのキライな部分を次々…

【レビュー】せかいいちうつくしいぼくの村:小林豊

アジアのまんなかにあるアフガニスタンの話です。 アフガニスタンってどんな国?雨があまり降らず、かわいた土や岩や砂ばかりのように思われていると作者の小林さん、おっしゃっていますが、わたしもこの国のイメージは、かわいた砂漠地帯といったものだった…

【感想・あらすじ・レビュー】字のないはがき:向田邦子、角田光代、西加奈子

字のないはがき:向田邦子、角田光代、西加奈子著の読書感想を掲載しています。戦争中に送られた字のない葉書に込められた父の心情とは?

【レビュー】まどのそと:佐野史郎

おなじ窓でも、朝と夜ではちょっと違う。 朝なら平気な眺めでも、夜の眺めは、なにかの気配を感じたり、物音が聞こえたり。あの怖さは格別。 おとなになっても怖いまど、そしてそのそと。 知る人ぞ知る岩波書店の〈怪談えほん〉シリーズ。第三期に入りました…

【レビュー・あらすじ・感想】モチモチの木:斉藤隆介

モチモチの木:斉藤隆介著の感想文を掲載しています。大人気の名作絵本です。

【レビュー・あらすじ・感想】海ガラスの夏:ミシェル・ハウツ

海ガラスの夏:ミシェル・ハウツ著の感想を掲載しています。