えほんの本棚

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【レビュー】おばけにょうぼう:内田鱗太郎

 

 

おばけにょうぼう (こどもプレス)

おばけにょうぼう (こどもプレス)

 

 

破れた障子の陰から、こちらを覗く大きな目。

あら、いきなり、怖い思いをさせちゃったかしら?

 

この装丁画にぎょっとしたわたしです。みなさんは、このお目目の大きな子、怖いですか?それとも可愛く感じましたか?

 

 おばけもお見合いをするのです。

「いろがしうて、めがぱっちりで、かわいいくちもとの」

まがったことのきらいな四角四面のおとこがお見合いに出した条件。

おばけの仲人は彼にぴったりのおんなを紹介します。

 

ふたりはまわりのおばけたちに祝福され、結婚するに至ります。

結婚の日のお嫁さんの様子の怖さったら!!

そして、生まれる子供の姿。

 

どれも不気味極まりがないのですが、一番の怖さは朝になって残ったもの・・・。

うわぁーーー、それ、忘れたらだめじゃん!!

 

人間の世界でも、朝、化粧が落ちたらあんなに美しい人が.....ってこと、ありますよね。化けるとは恐ろしいこと。くれぐれも、お忘れなく。

 

 

『化物婚礼絵巻』(文久3年 松井文庫所蔵)を元に内田麟太郎がお話を作り、町田尚子が絵本化した作品。

 

おばけにょうぼう (こどもプレス)

おばけにょうぼう (こどもプレス)

 

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