見て!この表紙のにぎやかさ!
よく見ると、お洒落なネズミたちがなにやら忙しそうに動いています。
本の中で一体なにが起きているのでしょうか?早速、覗いてみましょう。
まずは広い広いお庭に行列しているたくさんの人々が見えます。
このおやしきを見物しに訪れた人たちの長い列のようです。
そう、ここは伯爵の大きなおやしき。ここには伯爵夫婦が住んでいます。
そして、そのなかにある人形の家には、ネズミのベックさん夫婦と13匹の子ねずみ、計15匹が楽しく暮らしています。
ある日、伯爵夫婦は旅行に出ることになりました。
留守を預かる秘書のルーシー・ブライズは、早速なにやら悪だくみを考えています。
ルーシーの悪だくみにネズミたちは邪魔をして抵抗をします。
なんだか物々しい雰囲気になりそうな展開ですが、なんのなんの、ページを開くたびに愉快な気分になります。
それもこれも絵がとにかく素敵。ドールハウスの美しさはもちろん、ネズミのファションを含め、色彩豊かなおやしきの風景はずっと見ていられる魅力があります。
さぁ、元気にあばれるネズミたちに巻き込まれてみてください。
なにかスカッとするものが!?
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後でしたったのですが、著者は「くまのパディントン」のシリーズで知られる、マイケル・ボンドです。絵は人気の画家、エミリー・サットン。細部まで描き込まれた緻密な画風が人気だそうです。