えほんの本棚

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【レビュー】せかいいちうつくしいぼくの村:小林豊

アジアのまんなかにあるアフガニスタンの話です。

 

アフガニスタンってどんな国?
雨があまり降らず、かわいた土や岩や砂ばかりのように思われていると作者の小林さん、おっしゃっていますが、わたしもこの国のイメージは、かわいた砂漠地帯といったものだった。

 

アフガニスタンという国は、ニュースでしか見ることがなかった。なので、この絵本に描かれている風景と、テレビで見た風景とのギャップが大きく、なかなか現実と結び付かなかった。

 

すもも、さくら、なし、ピスタチオ。パグマンの村は、春には花でいっぱいになります。のどかな村、おだやかな人々の表情。

 

ヤモという少年はとうさんとロバのポンパーと一緒に「さくらんぼ」をまちに売りにゆきます。

 

町の風景やバザールの様子に心が躍る。
買い物する人、お茶を飲む人。

 

「さくらんぼー、パグマンのさくらんぼー!」

ヤモは戸惑いながらも、さくらんぼを売ります。

 

そして、町は夕暮れ時。
「あとで びっくりすることがあるよ」と とうさんに言われていたヤモ。

 

向かった先ではじめて買ったものは、村のみんなもきっとおどろくだろうと、夕焼け広がる大地の中を、弾むように歩いて帰るヤモ。その情景もそれはそれは美しい。

 

さて、この話は単なる村の話ではない。
戦争のシーンも一切ない。

 

しかし、失うってことは、こんなにもあっけないことなのだということを、たった3行という文章で強く訴えってくる。ほんとうにたった3行なのだけど。

 

あまりにも唐突な変化に感情は遮断される。

 

のどかな村も、優しい人々も、たのしいうたごえも・・・
本を閉じたあとも、あの美しい風景をついつい探してしまう。

 

「あっけない」
・・・・ということは、なんて恐ろしいことなのだろう。

 

 

せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)

 

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せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)

せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)

 

 

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