えほんの本棚

おとな目線で読む絵本の世界をご紹介します

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【レビュー】もりへぞろぞろ:村田喜代子

もりへぞろぞろ:村田喜代子著のレビューです。 もりへぞろぞろ 作者:村田 喜代子 偕成社 Amazon 大好きな作家・村田喜代子さんの本。でも絵本?村田さんって絵本も書くの?と、表紙の名前を二度見してしまったほど意外と言えば意外に思えた。 でも、よーく…

【感想・あらすじ・レビュー】人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん:マイケル・ボンド

人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん (児童書) 見て!この表紙のにぎやかさ! よく見ると、お洒落なネズミたちがなにやら忙しそうに動いています。 本の中で一体なにが起きているのでしょうか?早速、覗いてみましょう。 まずは広い広いお庭に行列し…

【レビュー】天女銭湯:ペク・ヒナ

天女銭湯 めちゃくちゃインパクトの強い表紙です。 よーくみてください。 この不思議な人が飲んでいるのは、あの「ヤクルト」 このヤクルトがちょっと良い話にしてくれるえほんなのです。 著者は韓国人ですが、昭和時代の日本の銭湯そのものなんです。 銭湯…

【レビュー】しろくまのパンツ:tupera tupera

しろくまのパンツ 作者: tupera tupera 出版社/メーカー: ブロンズ新社 発売日: 2012/09/01 メディア: 大型本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (24件) を見る tupera tuperaさんのえほんは本当楽しいですね! 結末を知りたくて、ついつい猛スピードで読…

【レビュー】ムーン・ジャンパー: ジャニス・メイ・ユードリー

「ジャンパー」=「上着」という図式出来上がっていたのがまずかった。「ジャンパー(上着)」はいつ出てくるの?と、ページをめくりながら眉をひそめる。自分の中で勝手に月のひかりを身にまとうような素敵なストーリーを想像しちゃっていたという。 ようや…

【レビュー】北極サーカス:庄野ナホコ

北極サーカス (講談社の創作絵本) なんてこころが躍る言葉なのでしょう。 サーカスがやってくる! どんな風景を思い浮かべますか? クマの玉乗り?空中ブランコ?おどけた表情のピエロさん? このおはなしは、サーカスと言ってもさむい季節にやって来るサー…

【感想・あらすじ・レビュー】かっぱ(えほん遠野物語):柳田国男、京極夏彦

かっぱ(えほん遠野物語):柳田国男、京極夏彦の感想・あらすじを掲載しています。

【レビュー】にぐるまをひいて:ドナルド・ホール

働くこと、ものを作ること、商売をすること、お金を使うこと。 わたしたちの生活の多くは、すでにいろいろな仕事を機械に任せていたり、わざわざ何かを作って、売って、物を買うなんて手順を踏まなくなってしまったけれども、「にぐるまをひいて」を読むと、…

【レビュー】みにくいむすめ:レイフ・マーティン

いつか報われるはなし、物語ではその道のりが険しければ険しいほど、報われた時の場面は盛り上がる。 みにくい妹と意地悪な姉たち。 この組み合わせで浮かぶはあの「シンデレラ」。 このお話は、インディアンのアルゴンキン族に伝わる不思議なシンデレラの物…

【レビュー】はなのすきなうし:マンロー・リーフ

はなのすきなうし:マンロー・リーフ著のレビューです。 はなのすきなうし (岩波の子どもの本 カンガルー印) 作者:マンロー・リーフ 岩波書店 Amazon 人に流されずに生きるってなんだろう? マイペースな人ってどんな場面のときその性質を発揮するのだろう。…

【レビュー】くうきにんげん:綾辻行人

怪談えほん (8) くうきにんげん だれもきづいてうないけれど、 このよには くうきにんげんが いるのさ。 「いるのさ」って!?最初からゾワっとさせられる語りくち。 そして、違和感あるのは、この町の人々?、顔は動物、からだは人間。 くま、うさぎ、うし…

【感想・あらすじ・レビュー】すばらしい季節:ターシャ・デューダー

すばらしい季節:ターシャ・デューダー著のレビューです。 すばらしい季節 (末盛千枝子ブックス) 作者:ターシャ テューダー 現代企画室 Amazon お花見、月見、紅葉狩り、雪景色、鬱陶しい梅雨時だって、紫陽花が咲くと気持ちが晴れる。金木犀の香りが空気の…

【レビュー】おかあさんだいすき:マージョリー・フラック

「おかあさんだいすき」 と「おかあさんがあんでくれたぼうし」の2編。 どちらも頭に浮かぶ言葉は「プライスレス」です。 「おかあさんだいすき」では、少年だにーが、おかあさんのお誕生日に、何をあげようか悩んでいます。さまざまな動物たちに相談するだ…