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【レビュー】ぼく おかあさんのこと…:酒井駒子

 

 

ぼく おかあさんのこと…

 

 

こどもにとって、誰よりも大スキなおかあさん。

スキだけど、スキだから、いろーんなおかあさんのキライな部分も知っている。

まさにキライキライもスキのうち。..かもしれません。

 

うさぎの男の子はおかあさんのキライな部分を次々にわたしたちに訴えてきます。

些細なことだけれども、こどもにとっては許せない。そんな雰囲気が漲っています。

 

おかあさんはすぐ怒るし、

ドラマばっか見てるし それからそれから・・・・

 

でも、いちばんキライな理由はね・・・・

男の子にとっては大きな失望へむかうものなんです。可愛いんだけどねぇ。

 

ひとりでイライラしている男の子と対照的なのはおかあさん。

なにがあっても動じず、でも本当はしっかり男の子の気持ちを知っています。

 

思い通りにならないことがあるってことを知るのは成長する上で大事なこと。

短い話のなかに、そんな親子のやり取りが見られます。

 

あったかいラストは、ちょっとウルっとしちゃうけど心地よい。

 

あなたはちいさい時、おかあさんのどんなところがキライだった?

 

ぼく おかあさんのこと…

ぼく おかあさんのこと…

 

 

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