の (福音館の単行本):junaida著のレビューです。
はてしなく続く、続く、続く。
例えば、しりとりだったり、「○○と言えば△△」「△△と言えば□□」のように、一体いつまで続くのだろうという遊び。そう、あの時の感覚がこのえほんにはある。
めくっても、めくっても現れる新しい空間に迷い込む。
身近なもののなかに潜む不思議な世界にわくわく。
いやぁーほんとうに素晴らしい挿絵に魅了されるばかり。
「わたしの」からはじまる話。
次のページは「ポケットの中の」で、次のページへ。
「の」で繋がる話がつぎつぎと登場する。どこに繋がるのか知りたくて、途中からページをめくる指が加速する。なんだか結末を見るまで落ち着かない!
ということで、二度読みでした(笑)
一度目は猛スピードで夢中で読んで、二度目はじっくり絵の鑑賞。
そしてタイトルの「の」。
じっくり見てみると「の」って形は、なんとなくこの本の世界観に似ているように思える。ぐるっと回って、出口に向かう感じ。そして、「の」が繋ぐ不思議な力。
さぁ、「の」はあなたにどんな世界を見せてくれるのでしょうか?
それは読んでのおたのしみ!