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【絵本レビュー・感想】夜をあるく:マリー・ドルレアン

 

 

 夜をあるく:マリー・ドルレアン著のレビューです。

 

 

夜をあるく:マリー・ドルレアン よしいかずみ(翻訳)

夜をあるく

夜をあるく

 

おはなしの感想  ママの「やくそく、おぼえてる?」からはじまる青い世界

 

普段は寝ている時間になにかする特別な夜。

たとえば、夜中に行く初詣とか、夜が明ける前に出発する旅行とか、ちょっと眠いけどとてもワクワクするものですよね。

 

このえほんも真夜中に出発する家族のお話なのです。

タイトル通り、家族は夜をテクテク歩きます。

どのページも青い夜の世界。細い明りを頼りに進みます。

 

 

 

 

 

暗いからこそ気づけるものってあるんですよね。

例えば、、、

植物のにおい。

耳からは枯れた枝が折れる音。虫の声。

静かに揺れるシダ。

 

昼間には気づけない様々な感覚が目を覚ます。

そして、また歩く。

 

さて、家族はどこへ向かうのか?

どこまでも青い世界がひるがる絵本が最後に見せてくれるものは?

それは読んでのお楽しみ。夏の夜がちょっとだけ恋しくなりました。

 

このえほんについて

作者のマリー・ドルレアンさんは、フランスのストラスブールで装飾芸術を学んで、その後、作家・イラストレーターとして、児童書に携わるようになったんですって。絵本や児童文学でたくさんの賞を受賞されてるのよ。

出版社 ピエール出版

対象年齢 3~5歳 

ページ数 32ページ

 

 

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