ねこはるすばん:町田尚子著のレビューです。
おはなしの あらすじ・感想 (ネタバレ なし)
かわいいペットを残して留守するときの気持ち。人間は後ろ髪を引かれる思いで出かけていく。それを見送るペットの悲しそうな顔。お互いに、はぁ、、切ない。
なーーーーんて、思っているのは、人間だけの思い込み。
ちょっと悲しい顔で人間を見送ったら、あとはパラダイス!とばかりに、活動開始するねこ。その姿はうるさい親が出かけて、のびのびしている子どもたちの姿にどこか似ている。
さぁ、彼はこれからどんなことをして過ごすのか?
わたしたちはこのねこについて行きます。
行先はネタバレになりますから書きませんが、とにかくエンジョイ!
あちこちで、エンジョイ!
なんだかとっても羨ましくなってきたぞ!わたしもこんな休日を過ごしたいと思うほど、ねこからエンジョイ!が放出されています。
ねこと言えども、表情がかなりあります。でもね、この顔は、おそらく人間たちには見せない表情なんですよ。
だって人間が帰って来るころには、ちゃんと私たちの知っているねこの表情に戻っているんだから。さっきのねこと違うねこか?ってくらい、かわいいお顔なんだわ、これが。オンとオフ、ふたつの顔を持つ「できる猫」ってやつですかね。
ということで、留守番している動物たちが、悲しい時間を過ごしていると思うのは、人間の勝手な思い込みかも?人間が出かけたことをいいことに、のびのびエンジョイ!しているペットは案外多いかもね。
そうそう、彼らがどうやって出かけるか?
もしかしたら、あなたの家にも秘密の扉があるかもしれないよ!?
このえほんについて
対象年齢 3~5歳 ←とはいえ、おとなが読んでもめちゃくちゃ楽しい!
ページ数 32ページ
特設サイト(ほるぷ出版)
農協牛乳×ねこるすばんコラボ企画
これ、なんか楽しそうな企画だね。農協の牛乳パックに、この本のねこが登場するみたい!えほんの中でねこが飲んでいた牛乳は「農協牛乳」だったのかぁ(笑)思わず見てしまった!どこでも買えると嬉しいね。他にもねこじゃるすばんのグッズなんかも販売されているみたいですよー。
合わせておすすめの本
これこれ!これも面白いのよ。こちらは、夜中のねこたちの様子なんだけどね。ゾロゾロ、ゾロゾロと、ねこたちが繰り出す先に何があるのか?町田さんの描くねこたちは本当に魅力的!