てぶくろ: エウゲーニー・M・ラチョフ著のレビューです。
感想:パンパンのてぶくろの中身は!?
冬になると、たまに見かけるてぶくろの落とし物。
だれかのだいじなてぶくろが、寂しそうに道端にあると、
なんとなく心がざわつきます。
でも、どうぶつたちの間ではちょっと違うみたい。
誰もが落ちているてぶくろに興味を示し、
そこに入って暮らそうとするんだから、笑ってしまいます。
おじいさんが片方落として行ったてぶくろ。
最初にねずみが見つけて住みはじめます。
それからというもの、様々な動物たちがこのてぶくろの家に興味を持ち、
中に入れて欲しいとせがむのです。
小さい動物ばかりでなく、やがて、大きな動物までも入りたがります。
もう、てぶくろ、パンパンです(笑)
小さいスペースに暮らす動物たち。暖かそう。
人間だと、かまくらみたいなものかな。
あの狭い空間にみんなと一緒にいる感じの楽しさ。
そんな雰囲気がてぶくろにもあります。
だから動物たちは、このてぶくろに吸い込まれるように近寄ってくるのです。
読んでいるわたしもお邪魔したくなってしまいました。
さて、てぶくろの持ち主のおじいさん、
てぶくろをなくしてしまったことに気が付きました。
そして、探しに行きます。動物たちはどうなってしまうのでしょうか?
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大人からこどもまで昔から大人気のウクライナの民話です。
単純なはなしだけれども、めちゃくちゃわくわくドキドキ。そして、ちょっと笑ってしまう感じが絶妙です。何気にどの動物もオシャレさん。ファッションも注目です!