もりのおくのおちゃかいへ:みやこしあきこ著のレビューです。
もりのおくのおちゃかいへ:みやこしあきこ(偕成社)
感想
みやこしさんのイラストに惹かれて読んでしまうえほん。
本作はタイトルだけでもわくわくしますが、ほんと、イラストも素敵。
みやこしさんの作品は、決してカラフルではないのだけどそれが逆に印象に残る。
この作品でも、黒、赤、黄色、白くらいしか使われていない。
だから、こどもにとっては、ほんの少し怖い感じがするかもしれない。
さっそく森の中へ。
主人公はキッコちゃんという女の子。
季節は冬。おとうさんはおばあちゃんの家に雪かきをしに出かけました。
しかし、おばあちゃんにあげるケーキを忘れて行ってしまったようです。
そこでキッコちゃん、がんばっておとうさんを追いかけます。
おとうさんらしき後ろ姿が見えてきたけど、なかなか追いつけないキッコちゃん。
夢中でついて行ったけど、しらない家に着いてしまったようです。
あらら....
窓からのぞいたら、追いかけていたのはおとうさんではなく、
なっ、なんと、くま!!とってもダンディ(笑)
そして、おなじくこの家にやってきたひつじのこにキッコちゃんは声を掛けられ、
家のなかに入ります。
さぁ、この先に起こったことは読んでのお楽しみ!
最初はちょっと怖かったけど、どんどん楽しくなってゆくよ。
ちょっと夢の中を漂った感じの読み心地。
そして、おいしいケーキが食べたくなるのであります。
対象年齢
4歳から。でもこのドキドキ、ワクワク感は大人も楽しい。
みやこしあきこプロフィール
1982年生。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。在学中「日産童話と絵本のグランプリ」で優秀賞を受賞。また卒業制作で、同学科研究室賞を受賞。印刷会社勤務後、現在はイラストレーターとして活動中。2009年に初の絵本『たいふうがくる』(BL出版/日産童話と絵本のグランプリ大賞受賞作)を出版(Amazonより)
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