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【レビュー】せかいでさいしょのポテトチップス:アン・ルノー

 

 

みんなの好きなポテトチョップス。

一体、こんな美味しいお菓子、誰が発見したのだろう?

・・・なんてことは、ほとんどの人は考えたことがないだろう。

 

素晴しい商品は、お客様のクレームから生まれたなんてことがよくある。

厳しい指摘があったからこそ、改良を重ね、みんなに愛される商品になる。

ポテトチップスも、まさに一人の気難しい紳士のクレームから生まれた食べものと言えよう。

 

料理が大好きなジョージ・クラムさんは、料理が好きすぎてお店をはじめてしまいます。クラムさんのお料理はお客さんに大好評!

 

そんなクラムさんのお店に一人のおとこがやって来る。

 

彼のオーダーは、

「ポテトをどっさり食べさせてほしい」

 

こだわりやと言われるこのおとこ。嫌な予感です。

 

案の定、ポテトを出すと、「ぶあつい」

 

こんなやり取りが何度も続きます。

小指を立ててフォークを持つ手にイラつきます。

どうなることやら・・・・。

 

*********

 

やがて、クラムさんはおとこの気に入るポテトを作ることに成功します。

「気に入らないなら帰ってくれ!」なんて言わずに、クラムさんはコツコツと謙虚にポテトを作り続けます。

 

今までだってクラムさんのポテトは大人気だったのです。それでも、ひとりのおとこのわがままな注文に応えようと努力する。まさにピンチをチャンスにかえて、さらに人気のお店へと発展させたのでした。

 

この話を知ってから食べるポテトチップスは少しだけ特別なものに感じられるかもしれませんね。

 

 

この物語は、実在の人物、ジョージ・クラムをヒントに作ったもの。1853年アメリカニューヨーク州サラトガ・スプリングスに実在したレストランでのポテトチップス誕生のお話です。

 

 

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