えほんの本棚

おとな目線で読む絵本の世界をご紹介します

【レビュー】にぐるまをひいて:ドナルド・ホール

働くこと、ものを作ること、商売をすること、お金を使うこと。 わたしたちの生活の多くは、すでにいろいろな仕事を機械に任せていたり、わざわざ何かを作って、売って、物を買うなんて手順を踏まなくなってしまったけれども、「にぐるまをひいて」を読むと、…

【レビュー】みにくいむすめ:レイフ・マーティン

いつか報われるはなし、物語ではその道のりが険しければ険しいほど、報われた時の場面は盛り上がる。 みにくい妹と意地悪な姉たち。 この組み合わせで浮かぶはあの「シンデレラ」。 このお話は、インディアンのアルゴンキン族に伝わる不思議なシンデレラの物…

【レビュー】はなのすきなうし:マンロー・リーフ

はなのすきなうし:マンロー・リーフ著のレビューです。 はなのすきなうし (岩波の子どもの本 カンガルー印) 作者:マンロー・リーフ 岩波書店 Amazon 人に流されずに生きるってなんだろう? マイペースな人ってどんな場面のときその性質を発揮するのだろう。…

【レビュー】くうきにんげん:綾辻行人

怪談えほん (8) くうきにんげん だれもきづいてうないけれど、 このよには くうきにんげんが いるのさ。 「いるのさ」って!?最初からゾワっとさせられる語りくち。 そして、違和感あるのは、この町の人々?、顔は動物、からだは人間。 くま、うさぎ、うし…

【レビュー】すばらしい季節:ターシャ・デューダー

すばらしい季節:ターシャ・デューダー著のレビューです。 すばらしい季節 (末盛千枝子ブックス) 作者:ターシャ テューダー 現代企画室 Amazon お花見、月見、紅葉狩り、雪景色、鬱陶しい梅雨時だって、紫陽花が咲くと気持ちが晴れる。金木犀の香りが空気の…

【レビュー】おかあさんだいすき:マージョリー・フラック

「おかあさんだいすき」 と「おかあさんがあんでくれたぼうし」の2編。 どちらも頭に浮かぶ言葉は「プライスレス」です。 「おかあさんだいすき」では、少年だにーが、おかあさんのお誕生日に、何をあげようか悩んでいます。さまざまな動物たちに相談するだ…

【レビュー】はこ:小野不由美

えっ!なに?怖い。 読み終わって底知れぬ場所に閉じ込められたように気分にさせられた「はこ」。 「はこ」って言うとプレゼントとか、今では宅配便のはことかを想像して、結構開けるのがわくわくするものであるはずなのに。 表紙からして怖い。 タイトルの…

【レビュー】おばけにょうぼう:内田鱗太郎

おばけにょうぼう (こどもプレス) 破れた障子の陰から、こちらを覗く大きな目。 あら、いきなり、怖い思いをさせちゃったかしら? この装丁画にぎょっとしたわたしです。みなさんは、このお目目の大きな子、怖いですか?それとも可愛く感じましたか? おばけ…

【レビュー】ぼく おかあさんのこと…:酒井駒子

ぼく おかあさんのこと… こどもにとって、誰よりも大スキなおかあさん。 スキだけど、スキだから、いろーんなおかあさんのキライな部分も知っている。 まさにキライキライもスキのうち。..かもしれません。 うさぎの男の子はおかあさんのキライな部分を次々…

【レビュー】せかいいちうつくしいぼくの村:小林豊

アジアのまんなかにあるアフガニスタンの話です。 アフガニスタンってどんな国?雨があまり降らず、かわいた土や岩や砂ばかりのように思われていると作者の小林さん、おっしゃっていますが、わたしもこの国のイメージは、かわいた砂漠地帯といったものだった…

【感想・あらすじ・レビュー】字のないはがき:向田邦子、角田光代、西加奈子

字のないはがき:向田邦子、角田光代、西加奈子著の読書感想を掲載しています。戦争中に送られた字のない葉書に込められた父の心情とは?

【レビュー】まどのそと:佐野史郎

おなじ窓でも、朝と夜ではちょっと違う。 朝なら平気な眺めでも、夜の眺めは、なにかの気配を感じたり、物音が聞こえたり。あの怖さは格別。 おとなになっても怖いまど、そしてそのそと。 知る人ぞ知る岩波書店の〈怪談えほん〉シリーズ。第三期に入りました…

【レビュー・あらすじ・感想】モチモチの木:斉藤隆介

モチモチの木:斉藤隆介著の感想文を掲載しています。大人気の名作絵本です。

【レビュー・あらすじ・感想】海ガラスの夏:ミシェル・ハウツ

海ガラスの夏:ミシェル・ハウツ著の感想を掲載しています。